在宅医療の基礎知識

独居で療養される患者様には、私達のような在宅医療に従事する医師や看護師の他、ケアマネージャーや訪問介護などの介護のスペシャリストの方々によって

独居でいながらも自宅で療養することが可能です。

もちろん、ご家族と一緒に暮らしている患者様の場合においても、介護の方々と連携しながら患者様をご自宅で療養してくことが出来ます。しかし、ご家族様がご一緒にお住いでいらっしゃる場合はご家族にも下記のような内容をお手伝い(できること)をお願いしながら患者様のお身体を診ていくことが多々あります。

・在宅での経管栄養の管理

・点滴ルートを維持し、次回使用のための薬剤投与 

・排泄バック(尿バック)の処理

・痰の吸引 など

こちらの処置は、病院に入院されている患者様が在宅に移行する場合などには、病院の看護師がご家族に指導する内容でもあります。ここでは在宅医療の基礎知識として写真を交えながらここにご説明をしたいと思います。

尚、こちらでご説明する内容は、すべての方に適応である内容ではございません。予めご了承ください。

在宅での点滴投与

ご自宅で療養中の患者様には、認知の進行などの理由により口から栄養や水分が十分に摂れなくなる方、疾患により嚥下機能が低下し経口摂取が難しい方など、定期的な点滴加療が必要となる方がいらっしゃいます。点滴を行う時には、医師または看護師により、患者様のお身体に針を刺し血管内もしくは皮下(腹部)にストロー状のカテーテルを留置しカテーテルハブに輸液からの管を繋ぎます。この際、血管を刺すことに使用した医療用の針(内針)は医療廃棄物として当院で持ち帰り、廃棄いたしますので、

「点滴開始時から血管内にはストロー状のカテーテルしかありません。」

血管内に金属の針は残りませんのでご安心ください。

では、点滴が終了した際には…

・今回の点滴処置で血管内に留置されているカテーテルを抜くのか?

・連日点滴投与が必要と医師が判断。輸液投与終了後も同じカテーテルを次回も使えるように留置しておくのか?

という選択肢によりその後の処置が変わります。どちらの場合も、介護者の方でも対応が可能な行為になりますので、ご紹介致します。


今回の点滴で一度カテーテルを抜く場合

輸液の種類、血管か皮下、成人か小児など、点滴の投与方法にはいくつか種類がございます。ここでは件数として多い方法である下記方法を例として挙げます。


①輸液の種類、容量、時間を医師が決定。(例では500mlを使用とします)

②輸液500mlに対し、お身体の状態を考慮した滴下速度を可能にする「輸液セット」と呼ばれる管を用意します。

③更に輸液セットに「延長チューブ」と呼ばれる管つなぎ、輸液セットを操作することで、管の中を輸液の液体で満たしておきます。

④穿刺を行う患者様の血管を選定し、穿刺を行いカテーテルを血管内に留置します。

⑤輸液で満たしてある管とカテーテルを接続し、留置箇所を管が動かないようにテープで留めます。

⑥滴下速度を調整し輸液投与を開始。

輸液が全てお身体に入ると、カテーテルや管を固定しているテープを剥がしてからアルコール綿を穿刺部に押し当てカテーテルを抜きます。(しばらく圧迫止血を行う)

およそ2~3分(抗凝固薬を飲まれている方は5分以上圧迫止血)後、チューシャ絆を使用し穿刺部に貼る。


以上が点滴開始からの大まかな流れとなります。

投与を開始しますと、輸液の容量や滴下速度により変わりますが、およそ3~5時間ほどかかります。その間、医師や看護師は次の患者様のお宅を訪問しなければなりません。ですから、投与中はご家族に患者様のご様子を見て頂いて、点滴の輸液が患者様の身体に入りきったところでカテーテルを抜いて頂く処置(⑦、⑧)をお願いすることがあります。

参考までに「点滴投与の方法ページ」をご確認ください。

連日投与によるカテーテル留置をする場合

継続的にお身体に輸液を投与する必要があると医師が判断した場合は、始めに点滴をするために穿刺し、カテーテルを挿入した箇所を、1回目の輸液が全てお身体に入った後もカテーテルを抜かずに輸液のみを交換し、カテーテルはそのまま継続的に使用します。そうすることで、点滴毎に穿刺をすることが無くなるので、患者さまの負担を減らすことができます。

それには、上記点滴投与の工程(①~⑧)の中で「シュアプラグ」と呼ばれる弁付きの接続具を輸液セットと延長チューブの間に介してから投与を始める必要があります。点滴は輸液が全て無くなると、血液が逆流し延長チューブ内に上がってきます。何もしなければ、この血液が凝固してしまい、蓋をしてしまうので、同じ管を使用し点滴を再開するのは困難となります。

そこで、点滴終了時に併せて血液凝固防止薬(へパフラッシュ)をシュアプラグに押し当てながら投与すると、終了後の血液の逆流に対しても凝固が抑えられ、再度同じカテーテルを使用し点滴を再開することが可能となります。

ヘパフラッシュの使い方」に画像がございます。ご確認ください。


在宅での排泄バック管理

疾患により、尿が出ない方がいらっしゃいます。そういった方は、カテーテルを膀胱にまで挿入し留置することで、カテーテルを経由して尿が自然排出され、カテーテルと接続されているバッグに溜まるといった排泄バックを利用する方もいらっしゃいます。

尿(尿量)というのは在宅での健康管理に置いて、日々の大切なバロメーターとなります。

排泄先であるバックには目盛が入っているので、1日1回は決まったタイミングで尿量を確認後に廃棄を行うといった行為が必要となります。廃棄方法は非常に簡単なので、在宅で御家族様(介護者様)にて対応が可能です。

バックの使用方法に関しましては「尿廃棄の方法」としてページがございます。ご確認ください。

吸引器を使用した痰吸引

気道の分泌物に対し、ウイルスや細菌などが含まれると痰となります。通常、こういった痰などは喀痰により身体の外に排泄することが出来るのですが、咽頭や気道の運動、反射が弱ってしまった方は、これを上手く排泄できず、飲みこむか、肺に落ちてしまうため、それが原因とな肺炎になってしまうケースも多々あります。高齢者の場合、この肺炎が死亡に繋がってしまうケースも少なくありません。在宅では、日々のケアが非常に大切になりますので、どうしてもご家族様(介護者)に負担がかかる処置になります。

痰の吸引方法に関しましては「痰の吸引方法」としてページがございます。ご確認ください。

胃ろうを使用した栄養管理(更新中)

胃ろうとは、経管栄養法のひとつで、経口摂取が困難・栄養素の消化と吸収が可能である方が長期的に栄養を体に補っていく為に必要なものです。胃ろうについては、昨今医療業界でも考え方に変化がございます。
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メディア関係

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